大規模修繕工事

ニーズに合わせた修繕計画のご提供
大規模修繕工事は、マンションなどの建物の経年劣化などに合わせて実施するもので、計画的でまとまった工事のことをいいます。たとえば、分譲マンションでは建物や設備の老朽化によるトラブルを防ぐために、管理組合が主体となって長期計画に基づいて大規模修繕工事を行います。外壁補修や屋上防水工事、鉄部塗装、給水管の取り替え、排水管の取り替えを行うことが多いです。経年劣化による建物の相対的な性能や機能の低下に対する不安が軽減され、長く住み続けることへの安心感を生む事ができます。
大規模修繕工事が必要な理由
マンションは堅固な建造物ですが、永遠に新築のままではいられません。日々の気象条件、特に雨風や紫外線にさらされることで、徐々に劣化が進行していきます。この自然な経年変化による建物への影響を最小限に抑え、長期にわたって安全に使用し続けるためには、計画的な保守管理が必要不可欠です。特に鉄筋コンクリート造の建物において最も重視すべきは、コンクリート内部の劣化を抑制することです。この工法では、コンクリートと鉄筋それぞれの特性を活かし、お互いの弱点を補完することで優れた強度を生み出しています。建物の劣化は通常、外気に接する表面から内部へと時間をかけて進行します。しかし、ひび割れなどの損傷があると、そこから水分や空気が内部に侵入し、鉄筋の腐食を引き起こします。腐食した鉄筋は体積が膨張し、周囲のコンクリートを内側から押し広げる力が生じ、結果としてコンクリートに亀裂を生じさせます。このような状態に至ると、建物全体の強度が著しく低下してしまいます。
建物の安全性を維持するには、劣化が軽微な段階で発見し、適切な修繕を行うことが極めて重要です。早期発見・早期対応により、深刻な構造的損傷を未然に防ぐことができるのです。
大規模修繕工事の進め方
建築物は通常、10年から15年の周期で大規模修繕が必要とされています。この修繕サイクルを適切に管理しないと、建物の快適性が低下するだけでなく、構造的な安全性も危険にさらされることになります。私たちは、建物の経年劣化のプロセスを可能な限り抑え、建物の寿命を延ばため、最新の技術を取り入れながら建物の性能と環境を長期にわたって最適な状態に保つための高品質な修繕工事を提供しています。

大規模修繕にかかる期間
マンションの大規模修繕工事の期間は、実施する工事の種類や建物の規模に応じて異なります。一般的な流れとして、工事の計画立案から実際の着工までに1~2年ほどの準備期間が必要です。
具体的な工事期間について
- 小規模マンション(50戸以下)では約2~3ヶ月
- 大規模マンション(50戸以上)では3ヶ月を超える期間
約2~3ヶ月
3ヶ月を超える期間
この工事では建物に足場を設置するなど、規模の大きな作業が含まれます。そのため、マンションにお住まいの方だけでなく、近隣にお住まいの方々の日常生活にも影響が出ることが予想されます。スムーズに大規模修繕工事ができるように、まわりの理解とともに、安全対策、プライバシー保護、騒音や振動など細かな配慮が必要となります。
建物劣化診断
建物調査診断とは、建築された当初の良好な状態を維持し続けるための重要な取り組みです。この調査により、居住者にとって快適な住環境を実現するとともに、建物の資産価値を保ち、さらなる向上を目指します。この診断では、建物本体や設備、外構部分などについて、現在の不具合や劣化の程度を詳しく調べます。その際、物理的・化学的な専門的試験も実施し、建物の状態を科学的に分析します。これらの調査結果をもとに、適切な改修計画を立案し、将来を見据えた中長期的な修繕計画を作成していきます。このように、建物調査診断は、建物の現状を正確に把握し、計画的な維持管理を実現するための基礎となる重要な過程になります。
予備診断
簡易目視診断
本診断−1
現地調査
【診断方法】
目視・触診・打診・機械的・物性試験
部位・分類 | 調査項目 |
---|---|
躯体 | ひび割れ・爆裂・欠損・鉄筋・発錆・コンクリート中性化・コンクリート圧縮強度 |
屋上防水 | 屋上・塔屋・フールバルコニー |
外部塗装 | 一般外壁・天井・既存塗膜付着力 |
鉄部塗装 | 屋上・共用廊下 |
外壁タイル | 外壁・手摺壁・廊下・既存タイル付着力 |
シーリング | 外壁・サッシュ周り・タイル打継目地・ダンベル試験 |
バルコニー | 床・壁・天井 |
外部階段 | 床・壁・天井 |
エントランス | 床・壁・天井 |
外構全般 | 舗装・ゲート・フェンス・自動車置場・ゴミ置場 |
電気設備 | 幹線・非常設備・コンセント |
給排水設備・衛生設備 | 給水・排水・消化設備・換気設備 |
本診断−2
集積・分析・考察及び改修提案
①現状写真・仕上げ
②調査結果
③数値評価
本診断−3
診断総括
①総合評価平均点
②総合評価円グラフ
建築物概要誷査と建築技術者の目視・体感・問診による各種劣化調査
非破壊検査を中心に行う
3査診断
破壊試験を含めて詳細に行う
調査診断
定性的調査

定量的調查
建築物概要誷査と建築技術者の目視・体感・問診による各種劣化調査
定性的調査
非破壊検査を中心に行う
3査診断

破壊試験を含めて詳細に行う
調査診断
定量的調查
主なマンションリニューアル

仮設工事

下地補修工事・シーリング工事

塗装工事(外壁塗装)

防水工事(屋上)

塗装工事(鉄部塗装)

タイル貼り替え工事

エントランスの改修(バリアフリー)

エントランス・自動ドア設置

廊下・階段(長尺シート貼り工事)